2008.09.02 (Tue)
| ファイナンシャル・コントローラー(FC)というポジション | [ 奮闘記 ] |
1.Today's best shot
ロータリーの定例集会に招かれたヘルパー犬。本日のテーマは体の不自由な方を助けるワンちゃんを育てるためのファンド活動について。私は現地クウィーンズタウン・ロータリークラブに加入しており原則毎週火曜日の18:00〜19:30はロータリーの週次ミーティングに出席することが義務付けられているのですが、最近は忙しくてずっと出席できておらず、本日は約2ヶ月ぶりの出席でした。
2.ファイナンシャル・コントローラー(FC)とうポジション?
本題です。Financial Controller.日米ではChief Financial Officerがそれに相当するポジションだと思いますが、そのR&R(Roles and Responsibilities)が一緒かどうかは定かではありません。
しかし確実なことは経理(Accountant)とFCは確実に違うのです。実はミルブルックの経営に着手する前から、我々の関連会社の1つがイギリスの優良企業とジョイントベンチャーを始めたことから、我々はイギリスでは経理・財務部門のトップ、つまりはFCがどこまでの範疇の責任を負うのかを目の当たりにしてきました。
まず日々の取引を仕訳してPL、BSに整理して、「結果」という「事実」、すなわち「数字」を社長にレポートするのは経理の責任範疇。
では次にそれに「財務分析」が加わり経営的に異常値があればそれを警鐘する任務、または企業買収等を検討する時にその「予測」を立てて経営者に提出するレベルまで行くとそれは「経理」か?「FC」か?学術的な分類は知りませんが、それは会社によって異なるのかも知れません。
しかし私のFCはさらにその上のレベルまでの責任範疇を要求されます。
FC=ファイナンシャル・コントローラー=ファイナンシャルをコントロールする人
つまりAccountantの概念がReportなら、Financial Controllerの概念はControlなんだと思うんです。
以下はいい事例かどうかはわかりませんが、警察が犯罪を見つけた時に、それを処理する権限がなくてただ政府に知らせるだけならReportの概念、そうではなくてその場でその犯罪を裁く権限が与えられて、その場で自ら対処をするならControlの概念と言えます。
確かに経理部門のTOPに「FC」という肩書きが使われるイギリスの影響力が強い西洋圏では、経理部門のTOPはここまでの責任範疇が要求されます。
具体的にミルブルックを例に取ると、FCは1日の半分はリゾート内を駆けずり回って、ホテル部門、レストラン部門、ゴルフ部門、人事、セールス&マーケティング、毎日1度はその部門長を訪問し、budget(予算)で認められているコスト以上の出費があれば、なぜ?なぜ?なぜ?と詰め寄る現場での予算に対する執着が命となります。
よくデイビッドが言っているのは「Budget(予算)はFCのBaby(赤ちゃん)だ!」ということです。
無論、出費が予算を超えていても、それに平行した売上増がそれ以上で、結果利益増が見込めるのならその予算に固執しなくてもOKです。ただ頭でっかちで予算以上の出費を1円も許さない堅物をFCにしては絶対に行けません。
損益つまりP/L(Profit and Loss)は、こちらではYieldと呼ばれます。FCの任務の本質はこのYieldで、「最終的にはキャッシュベースでいくら金を会社に残せるのか?」これがFCのあらゆる行動の全てがそれに帰結しなくてはならない唯一無二のミッション・ステイトメントなのだと思います。
Posted by 石井剛太 at 09:25 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2008.09.01 (Mon)
| デイビッドとのディベート | [ 奮闘記 ] |
1.Today's Millbrook
今日はこの冬でもっとも暖かい1日となりました。でもこの写真を撮った直後から天気は下って夕方から雨が降ってきましたが・・・・それにしてもこの赤ちゃん達、私が近づくとすごく嬉しそうに笑ってくれて・・・そういうのめちゃくちゃ嬉しいっちゅーねん!
2.Today's best shot
Front Office ManagerのSarika(沙璃香・サリカ)と。彼女のフィアンセのJasonもミルブルックでDuty Managerとして働いてくれています。2人とも年内に辞めてしまうのですがとても優秀です!Sarikaはしっかり者で彼女を初めて見かけたのは2年前、リゾート内にある私の祖母のうさぎの銅像のメモリアルを私が掃除していた時、彼女が「手伝いましょうか?」と声をかけてくれたのです。Jasonはお育ちの良さがすごく伝わってくるナイス・ガイです。いつも半分冗談で「Sarikaの方が優秀なのはわかってるさ・・・」とやや自嘲気味に私に語りかける姿はなんとも可愛いものがあります。また彼の女性スタッフへのちょっかいの出し方を見ていると、女性の好みが何となく私と似ているのかなと思うことがあります。それはどうでもいいことですが・・・残念ながらJasonは夜勤務なのでこの時彼の写真は撮れませんでした(笑)。
3.デイビッドとのディベート
さて本題です。私が今最も信頼している人物の1人であるデイビット。でもだからと言って全て同じではありません。違う人間ですから家族だって親友だって仕事をすれば違うことばかりです。
今1つの大きな経営の進め方で彼と意見の調整を進めています。我々は対立していませんが意見は対立しています。
一言でいえば
デイビットは「Symptom(症状)よりもCause(原因)を絶たねば根本的な解決にはなならいから、目先の症状は放っておいて経営は常にTOPから変えていかねばならない。」
それに対して私は「もちろんその原則はわかるが、TOPの変革を進める一方で、その日に起きた具体的な問題があればその問題にも着手する。」
というもの。
これだけでは説明不十分であることはわかります。こういう時こそ具体例ですね!
先日うちのリゾートで最悪の事件が起きました。「ビールの品切れ」です。
私はすぐに「責任者に“なぜそのような事態になったのかを聞くべきだ”。」と言いました。
でもデイビッドは「放っておこう。“ビールの品切れ”はつまりはその部門(F&B部門)の経営課題の1つだから、まずはF&B部門の経営方針を見直すことが大事で、そのためにはミルブルックの経営自体を見直すことが大事だ。」と言います。
確かに会社で起きている全ての事柄は、その会社のビジョン、戦略、企業文化、に直結しているという理屈はよくわかります。しかしだからといって、もしもビールの在庫管理の方法が間違っているのならば、それはすぐに修正すべきでしょう。
デイビッドにそれを言うと、「剛太、じゃあおまえはそれがビールだけだと思っているの?コーラは?ケーキは?スコーンは?トマトは?ワインは?牛肉は?結局大元を正さない限り無意味だよ。それにただ“ただ在庫を切らすな!”と言ったって、今度は1万本のビールを購入して不良在庫の山ができるのがオチだよ。」
と言います。
「いやいやいや・・・そうはならねーだろー。在庫を切らすな=買って買って買いまくれ、ではない。それにビール1件を突き詰めていけば、他の商品の在庫管理の実態も見えてくるものだろうから、逆に1件の小さいアイテムから掘り下げてオペレーションの実態を把握していくという方法もあるだろう・・・」
とまあこんな感じで、主にこういう会話は夕食時にデイビッドの自宅で議論します。
デイビッドはあくまでトップダウン。私はサンドイッチと言呼んでいてトップダウンと現場からのボトムアップの両方、これが必要だと思っているのです。
レポートラインに関しても微妙に双方の意見が違います。
例えば実際にあった話ですが、私の母が
「最近のミルブルックのサンドイッチは5スターの割には具が少なくてパンがぶ厚くて非常にケチっぽくて安っぽい(ちょっと笑)」
と指摘しました。横にいた父は現場のシェフにそれを伝えたのですが、デイビッドの原則から行けば、それは直接現場に言ってはダメで、
父(オーナー)→私(MD)→GM→F&Bマネージャー→エグゼクティブ・シェフ→担当シェフ
というラインで情報を伝達しないと根本的には解決しないという。確かにそうしないとせっかく指摘したものも組織に根付かずに数日で風化してしまうだろうなということは何となくわかります。
ただ僕の考えでは両方ですよね・・・現場にも言うしそのあとで組織のラインにも下ろす。
なぜならば、これはかなり現実的な話として、今気づいたことは今言わないと「あとでマネージャーに言わなきゃ」と思っていることってあとになると忘れたり、もうどうでも良くなったり、いうタイミングを逸したり、ほとんどその機会はやってきませんからね・・・
まあでもいずれにしても双方ミルブルックの経営を良くしたいというゴールは同じ。この程度の「プロセスの違い」は「違い」とはいいませんね。
Posted by 石井剛太 at 21:03 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2008.08.31 (Sun)
| 快晴の日曜日 | [ NZ観光スポット ] |
1. Today's Millbrook
今日も快晴、最高のアウトドア日和で、ゴルフする人あり、スキーに行く人あり、の日曜日でした。今日はミルブルック内の「完全に人間慣れした」動物達のショットを2枚ほど!
この野鳥がのっているイスは私の隣のイスです。カメラをポケットから出してシャッターを押しても微動だにしません。
1. Today's leasure
先週ようやく重い腰をあげてチャレンジしたスキーがことのほか楽しく、また今日日曜日も行ってしまいました!写真はリフトを降りてスキーかスノボーをするかと思いきや、いきなりパラグライダースキーをはじめて周囲のど肝を抜いた若者。
一緒にスキーに付き合ってくれたゆうこちゃんが取ってくれたショット。スキー場からはクウィーンズタウンが一望できます(もちろんミルブルックも見えますよ!)。
ちなみにゆうこちゃん(写真)はスノボーです(っていうか顔わかんねーし!)。彼女は私の行きつけのお店メモリーオブ香港のエースで、普段は極めておっとりしていますが仕事はきっちりやるしっかり者です。
Posted by 石井剛太 at 10:36 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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